不動産売却の基本の流れをわかりやすく解説
2025年06月15日
不動産売却の基本の流れ
不動産の売却は、人生の中でそう何度も経験することではありません。
そのため、いざ売却を考えたときに「何から始めればいいのか分からない」「どんな手順で進めるべきなのか不安」と感じる方も多いはずです。
この記事では、不動産会社の立場から「売却の基本的な流れ」を6つのステップに分けて、ポイントや注意点も交えながらわかりやすくご紹介します。
売却の準備と情報収集
不動産売却は高額な取引であるうえ、手続きや書類も多く、初めての方にとってはハードルが高く感じられるかもしれません。
まず行いたいのが、ご自身の状況や希望を整理することです。
・売却の理由は何か?(住み替え・相続・資金化など)
・いつまでに売りたいか?
・いくらで売りたいか?
これらを明確にしておくと、後の流れがスムーズになります。
また、インターネット検索で近隣の売却事例や相場をチェックしておくと、無理のない価格設定ができます。
さらに、以下のような書類も早めに準備しておくと安心です。
・固定資産税納税通知書
・登記簿謄本
・建築図面やパンフレット
・住宅性能評価書等(あれば)
・リフォーム履歴等がわかるもの
・本人確認書類
不動産会社への査定依頼・媒介契約
売却の準備が整ったら、不動産会社に査定を依頼しましょう。
査定は無料で行ってくれる会社がほとんどなので、何社か依頼して比較するのがおすすめです。
査定価格だけでなく、担当者の対応や提案内容、売却戦略などもチェックしましょう。
依頼する会社が決まったら「媒介契約」を結びます。
媒介契約には3つの種類があります。
・専属専任媒介:1社のみと契約+週1回以上の報告義務
・専任媒介:1社のみと契約+2週間に1回以上の報告義務
・一般媒介:複数社に依頼可能(報告義務なし)
それぞれにメリット・デメリットがあるため、希望や状況に応じて選択しましょう。
専属専任媒介と専任媒介には、不動産流通機構レインズ(全国の不動産会社が物件情報を登録・検索できるシステム)への登録義務があります。
売却活動と内覧対応
媒介契約を結ぶと、不動産会社が本格的な売却活動をスタートします。
周知方法は希望にあわせて決定しますが、以下のような方法があります。
・HP、ポータルサイトへの掲載
・チラシ・SNS・店頭掲示など
・既存顧客への紹介
内覧希望があった際は、できるだけ物件を明るく・清潔に保つことが大切です。
第一印象はとても重要です。可能であれば、以下を意識しましょう。
・水回りの掃除
・カーテンを開けて部屋を明るく
・家具の整理整頓
売主様が立ち会うことで、住み心地や周辺環境などを直接伝えられるのも強みになります。
売買契約の締結
購入希望者と条件交渉がまとまれば、いよいよ売買契約の締結です。
契約前には「重要事項説明」が行われ、契約内容の確認が行われます。
内容をしっかり理解し、不明点は必ず質問しておきましょう。
契約書への署名・押印と、買主様から手付金の受領をもって、契約が成立します。
事前に印鑑証明書を取得し、実印が有効なものであることの証明が必要となります。
この時点で基本的にキャンセルが難しくなるため、慎重な判断が必要です。
決済・引渡し
契約後、買主様の住宅ローン審査などが完了したら、いよいよ決済と引渡しです。
・司法書士の立ち会いのもと、所有権移転登記
・残代金の受領
・固定資産税および都市計画税の清算
・抵当権の抹消(必要な場合)
・鍵や説明書などの引渡し
この手続きが完了すると、正式に買主様へ所有権が移転します。
【事前に準備しておきたい書類】
・登記識別情報通知書
・銀行口座情報(売却代金受取用)
・固定資産評価証明書など
売却後の確定申告
不動産売却で利益(譲渡所得)が出た場合は、翌年の確定申告が必要です。
ただし、マイホームを売却した場合には、3,000万円の特別控除などの優遇措置が受けられることも。早めに以下の書類を揃えておくと安心です。
・売買契約書(コピー)
・登記費用や仲介手数料の領収書
・譲渡所得計算書
・確定申告書
税金や控除についての詳細については、専門の税理士に相談しましょう。
まとめ
不動産売却は、準備から引渡し・確定申告まで、さまざまな工程があります。
「何をどう進めたらいいのか分からない」という方も多いと思いますが、信頼できる不動産会社と一緒に進めることで安心して取引ができます。
弊社では、売主様のご事情やご希望をしっかりと伺いながら、迅速・丁寧にサポートいたします。
どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。初めての不動産売却も、安心してお任せいただけるよう努めてまいります。
ご覧いただきありがとうございます。
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